人を知る MT車に夢中になり進路を変更、
接客は苦手だったけど
今では信頼して下さるお客様も
日産プリンス鳥取販売米子店営業課 / 2018年入社 景山 優生さんYUKI KAGEYAMA

MT車の魅力を知り、化学から自動車へ。

自動車教習所でのマニュアル(MT)車運転が、車に興味を持ったきっかけだと聞きました。

 「AT(オートマチック)限定免許ではなく、MT免許で」というのが両親の方針でした。将来のことを考えてくれたのに加え、父がクルマ好きで、自分でカスタムするような人だったことも影響していたようです。家には、フィアットグループの「アバルト500」と、ルノーの「メガーヌ」があって、どちらもMT車です。
 教習所で初めて乗ったMT車は、AT車に比べて自分で操作している感覚を味わえ、それがとても楽しかったのです。シフトチェンジやシフトダウン、うまくいかなければエンストもする。すぐに夢中になりました。当時は高専の3年生終了時。学校では化学を専攻していましたが、新年度の春には将来、車関係に進むことを決めていました。
 高専の卒業生は、部品を作る工場などの専門的な職場に就職する人が多いのですが、私はもっと直接的に車と関わりたくて、営業職やディーラーを考え始めました。第一希望は外車ディーラーでしたが、山陰では募集がありません。日産は正直、馴染みがなかったものの、山陰酸素グループの一員で、会社として安定感があることから選びました。

「移動手段」ではなく、「楽しむ空間」を提案

全く他分野への進路変更。不安はなかったですか。

 実は人と話をするのがとても苦手で。うまく接客できるかどうかとても不安でした。車自体は好きですが、営業は保険やメンテナンス用品など、車そのもの以外も説明し販売する必要があります。自分が得意ではないことを学び、お客様に分かりやすく伝えられるかどうか自信がありませんでした。
 入社5年目ですが、いまだに分からないことばかりで、先輩方に聞きながら何とかやっています。車は、自分が描いていたものとは逆の方向に進化していて、「操る」というより「勝手に走ってくれる」という感じ。電子制御がほとんどで、安易に手を出せなくなってしまいましたよね。
 ただ、モチベーションが下がったというわけではありません。信頼して下さるお客様もいるし、車に感じる魅力も変わってきました。車内でできることが増え、車は単なる移動手段ではなくなってきました。昔のようなシンプルな面白さではなく、コンピューターが介入することによる面白さが生まれています。

休日は、海外メーカーのバイクを堪能

好きなリフレッシュ方法は。

 オフの日は、同僚とツーリングをしたり、動画や雑誌を見ながら愛車のメンテナンスをしたりしています。高専卒業間近に友人に誘われてバイクの免許を取得。約2年後には大型免許も取って今は、イギリス・トライアンフの「デイトナ675」に乗っています。車は国産車、バイクは外車を堪能。ドイツのBMW、オーストリアのKTMと乗り継いで既に3台目です(笑)。